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第2回 じゃあ、原子力って何?

さて、知ってるようで知らない言葉、原子力。
手短に説明すると、質量をエネルギーに変えること・・・
皆さん、怒って殴りかかってこないで下さいね(笑)
ちなみに、難しい言葉を使えば「質量欠損」と言います。
(厳密に言えば、物を燃やしても同じことですが変換する量が全然違います)

では、順を追って説明します。
原子力の「力」、これはエネルギーのことです。
電力が電気のエネルギーだから、原子力は原子のエネルギーかな?
そんな予想はつくでしょうか?
さて、この場合の原子というのは何でしょうか?
違う言葉で言うと「核」です。
さて核心に迫りますよ。←ここ笑うとこです(笑)
つまり、核のエネルギーです。
もう少し細かく説明すると、原子力発電に代表される「原子核分裂」、
太陽に代表される「原子核融合」、福島原発でも問題になっている
崩壊熱をもたらす「原子核崩壊」の3つがあります。
これらは一般的に原子を省き核分裂や核融合、核崩壊と言われます。

これらの核エネルギーを原子力と日本では呼びます。

余談ですが、日本では平和利用を原子力、軍事利用を核とし言葉を使い分けます。
そのような国は私の知る限り日本以外には存在しません。
これは、同じ物でも核は危険、原子力は安全というイメージを持たせようとする、
一種の詭弁だと思います。

(2012/06/04)