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その1 放射線と放射能って何が違うの?

このコーナーは放射線についてというタイトルになっていますが、
放射線が関わるもの全般について書こうと思います。

さて、放射線と放射能は何が違うの?とか、放射性物質って何?など、
色々単語は聞くけど分からない!という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、よく聞くけどいまいち違いが分からない代表的な放射線、放射能、放射性物質、
これら3つの言葉の意味を簡単に説明したいと思います。

まずは、放射線です。
放射線は線と付くように光線とかをイメージしてもらえばOKです。
線として見えるわけではないけど、何かが飛んできてると思って下さい。
(ちなみに光なら光子という粒子が飛んでいると言われています。)

え?何?レーザー光線は線として見えるだろって?
えーアニメとかでは演出的に必要なので見えていますが、
現実において軌跡は線としては見えていません。
ライブパフォーマンス等の演出でレーザー光線を見た方もいらっしゃるかと思いますが、
ドライアイス等の煙などで反射して見えているだけなのです。
その証拠に煙が無い部分では光線が途切れていると思います。
ちなみに一部の放射線は霧箱を使用することで飛んだ軌跡を見ることが出来ます。
興味がある方は「霧箱」を調べてみて下さい。

さて本題に戻りましょう。
皆さんがよく聞く放射線の種類はα線、β線、γ線(X線)、中性子線だと思います。
これらの放射線の差は飛んでくる物質の違いです。
詳細は後日書きますので、まずは放射線のイメージを掴んで下さい。

次に放射能です。
能と付きますので何となく分かるかと思いますが放射線を出す能力です。
つまり、放射能を持っている物質=放射線が出る物質ということです。

最後に放射性物質です。
これも漢字を見れば何となく分かるかもしれません。
放射能を持った物質のことです。
テレビ等で放射性○○といっていたらこの放射性物質と思って頂ければOKです。
例えば、放射性ヨウ素や放射性セシウムがこれに相当します。

さて、それぞれの言葉の違いは何となく理解して頂けましたか?
テレビでは放射能が降下したとか、放射能で汚染された瓦礫とか、
意味の分からない放送が未だにされています。
正しい知識をとメディアは言うなら正しい言葉から入るべきだと思うのですが・・・
ここまで読んだ方は分かると思います。この場合、放射能ではなく放射性物質ですね。
専門家の場合はこれらの用語を間違えることは皆無ですので、
信頼できるかの判断基準の一つになるのではと思います。
つまり、御用学者の御用と誤用をかけた渾身のギャグです(笑)
ただ、人によっては聞き慣れていることから意図的に誤用することもあると思います。
ですので、必ずしも誤用=信頼性が無いということでは無いことも付け加えておきます。

(2012/07/19)